雪国で育てるカベルネ・ソーヴィニヨン

南魚沼の四季が美味しい葡萄を作る…

カベルネ・ソーヴィニヨンという葡萄について

赤ワイン用の葡萄品種の代表格

カベルネ・ソーヴィニヨンは、皮が厚いので、搾ると皮に含まれるタンニンが多く抽出されます。そのため、長い熟成にも耐え、ビンテージワインとして10年以上の長い熟成期間をおいたワインになることも多い品種です。

南魚沼市で作られているワイン用の葡萄品種の中では一番遅く収穫

完熟した粒の色は黒紫色、収穫時期は10月下旬。
栽培には、一般的には温暖と水はけが良いところが最適とされています。

では、雪国は葡萄の栽培に合わないじゃないか?

と思われる方もいらっしゃると思いますが、私たちの地域は盆地状の地形なので、栽培時期の気温は十分。(夏は魚沼市が新潟県で一番高い気温を、記録したりします)

農薬量を減らす工夫

さらに、レインカット方式のトンネル栽培で、直接雨に当らないよう乾燥的に栽培することで、農薬量を出来るだけ減らす努力をしています。
(薬剤散布は、やればやるほどコストはかかるし、労力も掛かりやればやるほど大変ですから)

ここからは持論ですが…

研究とか実験をした結果ではないのことを断わって書きますが・・・
雪国の山菜は、あくが少なくておいしいとよく言われています。実は山菜の季節には地元民はもちろん県境のトンネルを越えて群馬県から多く山菜とりに来られます。
私は群馬県の山中で4年ほど働いた経験があるので知っていますが、同じような山菜(ゼンマイやワラビ、木の芽、タラの芽、こしあぶら等)は群馬県でも自生しています。しかし、毎年大勢の皆さんが魚沼の山菜を求めて取りに来られるんです。味が違うんです。

それは魚沼の山菜は長い期間雪の中にと閉じ込められるので、外敵に対する防御反応(=あく)が少なくなる結果だといわれています。ここまでは聞いたことがある話です。

葡萄においても、雪国ではあくが少なくてよいということが当てははまるのではないか?

というのが私の持論です。
弊社の”カベルネ・ソーヴィニヨン”はあくが少なく、酸味と上品な渋みというのはこんなことも一因なんだろうなと思っています。